インスタで見つけて気になり始めたギタリスト
五十嵐紅さんの公演に行ってきました。
紅さんは2022年より爪を使わない指頭奏法に切り替え、さらに柔らかい音色を用いた表現を追求しているそうです。
現代では爪を使った弾き方が主流のようですが、ギター全盛期の昔のヨーロッパでは
爪を使わない「指頭奏法」で演奏していた人も半分くらいはいたそうです。
ギターのベートーベンと呼ばれたソルは「指頭奏法」だったと言われています。
しかし、その後偉大なギタリストが現れ「爪を使わないのはクラッシックギターではない」とか言っちゃったもんだから
「指頭奏法」の人たちは消えちゃってギタリストずいぶん減っちゃったらしいですよ~。
また、クラッシックギターは座って弾くのが主流となっていますが
昔は立って演奏する「立奏」というスタイルもあったそうです。
紅さんのギターは現代のギターよりちょっと小さい19世紀ギターで松の木でできているそうです。
今、杉の木のギターも製作中で夏頃完成すると言っていました。
ちなみに紅さんがギターをするきっかけとなったのは
サンタさんが持ってきたからだそうです・・・。そんなことってあるんですね!
うちの子にサンタさんがバイオリンを持ってきてたらバイオリン奏者になってたかな???
プログラムは、ギターを弾かない人でもよく知っている
映画音楽「ムーンリバー」「禁じられた遊び」「カヴァティーナ」「ひまわり」「ニューシネマパラダイス」や
バッハの「G線上のアリア」「主よ、人の望みの喜びよ」など。
もっと難しいのもやってたけど・・・。
紅さんはバッハが好きだそうです。
で、よくリクエストがあるのは「主よ、人の望みの喜びよ」だと言っていました。
指が7本くらいないと難しいと言っていましたが
バッハが好きだと言っている以上、避けては通れないかなと思って
練習して今年の公演から弾き始めているそうです。
あとは、『銀河鉄道の夜』や『雨ニモマケズ』で知られる作家、宮沢賢治の「星めぐりの歌」
この曲は宮沢賢治の作曲じゃなかったら
とっくにどこかに埋もれているかもしれないと言っていたけど
毎回即興して紅さん風の「星めぐりの歌」を演奏しているそうです。
即興なので、昼の部と夜の部では違う「星めぐりの歌」だったと思います。
写真は紅さんが許可してくださったので撮影しました📸