春ですね・・・
ベートーヴェンはヴァイオリン・ソナタを１０曲ほど書き残していますが
「スプリング」は最も広く親しまれる傑作だと思います。
待ちに待った春がやってくる幸福感と明るさ、軽快な躍動感に満ちた曲です。
この曲は音楽愛好家のモーリッツ・フォン・フリース伯爵に献呈されています。
私は、ヴァイオリンの巨匠へリンク・シェリングが演奏するCDを持っています。

ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調Op.47「クロイツェル」
この曲も「スプリング」と共に親しまれていると思います。
この作品は1803年にブリッジタワーというのヴァイオリニストと
ベートーヴェンのピアノで初演されています。
ベートーヴェンはこの曲をブリッジタワーに献呈しましたが
ブリッジタワーがベートーヴェンの友人の女性を侮辱したことから彼らの友情に亀裂が生じたので
フランスの名ヴァイオリニスト、ヴィルトゥオーゾ、ルドルフ・クロイツェルに改めてこの曲を献呈することにしたが
クロイツェルは「もう誰かが弾いているし、それに難しすぎる」と言って、この作品を決して演奏しなかったそうです。
もしかしたらこの曲は「クロイツェル」ではなくて「ブリッジタワー」という曲名だったかもしれませんね。